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放射線科では、マルチスライスCTやX線撮影の他、乳房撮影、骨密度測定、消化管造影検査など、多様な検査に対応するとともに、迅速かつ適確な情報提供に努めています。(救急患者さまにも迅速に対応しています。)

検査機器の特徴

CT

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、X線を使用して人体の横断面を撮影する検査です。
当院では16列マルチスライスCTを使用しており、頭頸部、肺や気管支などの胸部領域、肝臓や腎臓などの腹部領域、四肢など様々な部位の撮影を行っております。また、造影剤を使用した造影検査も行っております。


肺 横断面


胸・腹部(造影)冠状断面


脳血管(造影)3D表示


腹部血管(造影)3D表示

※造影CT検査とは
造影剤というお薬を血管内に注射して撮影する検査です。通常のCT検査だけでは判断が困難な場合に造影剤を使用することでより詳しく調べることができます。
造影剤を使用すると時に副作用が生じることがあります。多くは吐き気や嘔吐、発疹の出現などですが、稀に血圧低下やショック等の重大な副作用を引き起こすことがあります。こうした副作用は予測不可能ですが、喘息などのアレルギーの既往がある方に多い傾向があります。アレルギーの既往のある方や、以前に造影剤を使用して具合の悪くなったことのあるかたは医師または担当技師へ申し出て下さい。

MRI

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略で、非常に強い磁石と電波を使用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。X線を使用しない為、放射線被ばくの心配が無いのも特徴のひとつです。
当院ではGE社製1.5T 装置を使用しています。高磁場装置のため、撮影の時には大きな音がしますが、痛みなどは特にありません。
頭部・体幹、四肢や脊椎、乳腺などの検査を行っています。また、VSRAD(ブイエスラド)というソフトウェアを使って認知症の検査をすることができます。


脳 矢状断面

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腰椎 矢状断面


下肢血管(単純) 3D表示


頚部血管(単純)3D表示

※MRIは強力な磁石を使用しているため、以下の方は注意が必要です。
・心臓ペースメーカー、人工内耳等の医療機器が留置されている方は検査を受けることが出来ません。
・妊娠3ヶ月以内の方は胎児への安全性が確立されていないので検査を受けることができません。
・手術などで体内に金属を入れている方、刺青やアートメイクのある方は医師または担当の技師へ申し出て下さい。

DR(透視装置)

DRとはDigital Radiography(デジタル透視撮影装置)の略で、X線を使用してリアルタイムでレントゲンのような透視画像の観察や撮影をする検査です。
当院では島津メディカル社製のFPD(最新の検出器)搭載装置を使用しており、高画質な画像の提供が可能となっております。造影剤を用いた胃のバリウム検査、脊髄腔を観察するミエログラフィー、脊髄の神経根ブロックなどを行っております。
また、本装置ではSLOT撮影(長尺撮影)やトモシンセシス(デジタル断層撮影)を行う事ができ、幅広い用途に対応しています。

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胃透視(正常胃)

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胃透視(病変あり)


下肢全長撮影(SLOT撮影)


全脊椎撮影(SLOT撮影)

骨密度


骨密度測定結果(クリックで拡大)

骨密度とは、骨の成分であるカルシウムなどのミネラル類がどのくらい含まれているかを表すもので、骨の強さの指標となります。
当院では2016年3月にHologic社の骨密度装置を導入しました。
この装置は2種類のX線を使用するDEXA法を用いて測定しており、超音波や他の測定法と比べ高い精度で測定をすることができます。
検査結果は患者さまにお渡ししていますので、ご自身でも確認が可能です。

マンモグラフィ

マンモグラフィとは、乳房エックス線撮影のことです。乳房は柔らかい組織(脂肪組織と乳腺組織)で構成されているため、専用の撮影装置を使用します。
マンモグラフィ検査では乳房を圧迫して撮影します。圧迫による痛みを伴うことがありますが、がんや石灰化などの微細なものを検出するため必要ですのでご協力下さい。
撮影は、マンモグラフィ撮影技術講習会を修了した女性の認定技師が対応しており、精度の高いマンモグラフィ撮影を行えるよう日々努めています。
なお、乳房にしこりがある、乳頭から血液の混じった分泌物が出るなど何らかの自覚症状がある場合は、検診を待たずに当院の湘南記念病院乳がんセンターを受診してください。

乳がんを早期発見するために

乳がんと確定診断するための検査には、病変の一部を採取します。 病変を採取する方法としては、細い針で細胞だけをとる細胞診、太い針で組織をとる針生検、そして、外科的に切開して組織をとる開創生検の方法があります。

検査は、医師(女性)が見て触る視触診やマンモグラフィ検査などがありますが、“がん”の進行度や広がりを調べる必要がある場合は、マンモグラフィよりも精度が高い「乳房MRI」検査を行います。

診療医師紹介

非常勤 医師 黒木 一典

日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会 代議員・専門医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会 マンモグラフィ読影認定医師
日本心血管画像動態学会 評議員
厚生労働省認定 医師臨床研修指導医


非常勤 医師 野津 和仁

日本医学放射線学会 


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