HOME > 湘南記念病院乳がんセンター > 乳がんとは

「がん」は「脳卒中」、「心筋梗塞」と並んで日本人の死因の中でも最も多い疾病の一つです。

その中でも乳がんは乳房の中にある「乳管」、「小葉」にできるがんの総称で、ほとんどの罹患者が女性です。 他のがんと同様ライフスタイルの変化などにより乳がんにかかる人は年々増加傾向にあります。そして今後も増えていくと考えられています。

実は身近な病気

2001年の厚生労働省の調査では乳がんの発症者数は年間約40,000人、死亡者数は約10,000人に達したと報告されています。死亡者数を比較すると1955年の約6倍、1985年の約2倍となっています。
また、30~64才の女性のがん死亡者数では胃がんを抜いてトップとなり、日本女性の20~25人に1人は生涯で乳がんにかかるといわれています。

乳がんは実は非常に身近な病気であることが分かっていただけると思います。

大切なのは早期発見

がんの早期発見はがん治療を成功させる上で最も重要な要因の一つです。

幸いにして乳がんは乳房の状態を目で確認したり、しこりの有無を触って確認する「自己検診」で早期に発見することが可能です。また、多くの地方自治体ではマンモグラフィという乳房専用のレントゲン撮影による健康診断を実施し、乳がんの早期発見に努めています。
もちろん、湘南記念病院乳がんセンターでもマンモグラフィ検査装置を導入してますので、定期的に検査を受け、乳がんの早期発見にお役立てください。

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乳房に異常を感じたら

乳房のしこりは乳がん以外でも次のような場合があります。

●乳がん(硬い、境界不明瞭、表面結節状など)
●乳腺症(圧痛のある硬結など)
●線維腺腫(境界明瞭、表面平滑、可動性良好)
●のう胞(境界明瞭、多発も多い)
●生理的乳腺組織(左右差など)
●皮下腫瘍(粉瘤など)
●乳腺炎(発赤、疼痛、局所熱感など)

乳房のしこりと言っても実に様々な原因があります。 それぞれの症状によって対処の仕方は当然違います。
また「乳がんだったらどうしよう」という不安な気持ちのまま生活するのは精神的にも決して良いことではありません。
自己検診や健康診断で異常がみつかったり、なにかおかしいと思ったら、速やかに専門医の診断を受けることが大切です。

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乳がんと診断されたら

医師に「乳がんの疑いがある」といわれれば、不安な気持ちになったり、恐怖感を抱いたりするのは当前です。だからといって、むやみに怖がる必要はありません。
乳がんはがんの中では比較的治療後の生存率の高いがんといわれ、早期発見し、適切な治療を受ければ、20年後の生存率は80%にのぼるというデータもあります。

湘南記念病院乳がんセンターでは専門医や看護師、レントゲン技師といった乳がん治療のスペシャリストが乳がん治療に特化した設備で、乳がんの早期発見、質の高い適切な医療を提供することを目指しています。

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セカンドオピニオンについて

セカンドオピニオンとは一人の医師の診断を受けた上で別の医師の意見を聞くことです。複数の専門家に聞くことで自分に適した治療法を選ぶことができます。

湘南記念病院乳がんセンターではセカンドオピニオンに関しても治療を受ける側の考え方を尊重し、積極的に推進しています。現在受診している医療機関があるけれどもセカンドオピニオンを聞きたいとお考えの方はお問合せください。また、他の医療機関の治療法も聞いてみたいと思ったときは受診時にその旨お伝えください。

湘南記念病院乳がんセンターは最終的に治療法を選ぶのは患者さんご自身であると考えています。

ピンクリボン

1980年代のアメリカの小さな町で一人の女性が女の子を残し、乳がんで亡くなりました。 その女性の母親は乳がんによって大切な人を失う悲しさを繰り返さないよう願いを込めて自分の孫にあたる女の子にピンクのリボンを手渡しました。

現在ではピンクリボンは乳がんについて知り、考えるきっかけをつくる象徴として、また、乳がんの撲滅、検診の早期受診を訴えるピンクリボン運動のシンボルマークとして世界中に広まっていきました。日本でも多くの企業や様々な団体が協賛し、10月1日のピンクリボンデーには東京タワー、東京都庁舎などがピンクにライトアップされ、乳がんの早期発見を訴えています。

湘南記念病院乳がんセンターも乳がん撲滅のためのピンクリボン運動を積極的に支持します。

どうぞよろしくお願いいたします。

乳がんのステージ分類

がんが発見されると医師はがんの進行度合いに応じてどういう治療をするかを判断する必要があります。そのためにはがんの進行度合い(病期)を示す病期分類が必要です。

下の表は世界中で普及しているTNM分類といい、湘南記念病院乳がんセンターでもTNM分類に基づいた分類をしています。TNM分類では腫瘍の大きさと形状(T)、リンパ節の状態(N)、他の臓器への転移(M)の3つの要素から乳がんの病期を決定します。

◎ T 腫瘍の大きさと形状
T0 = 腫瘍のない状態
T1 = 2cm以下
T2 = 2.1≧5.0cm
T3 = 5cm以上

◎ N リンパ節の状態
N0 = 腫れていない
N1 = 腫れてかたい
N2 = 腫れてかたく動かない
N3 = 内胸部にまで転移している

◎ M 他の臓器への転移
M0 = 遠隔転移していない
M1 = 遠隔転移している

遠隔転移 リンパ節 腫瘍の大きさ
T0 T1 T2 T3 T4
M0 N0 病期0 病期I 病期IIA 病期IIB 病期IIIB
N1 病期IIA 病期IIA 病期IIB 病期IIIA 病期IIIB
N2 病期IIIA 病期IIIA 病期IIIA 病期IIIA 病期IIIB
N3 病期IIIC 病期IIIC 病期IIIC 病期IIIC 病期IIIC
M1 N1-N3 病期IV 病期IV 病期IV 病期IV 病期IV